まもなく丸9年

先日、会社の健診の際、健診センターの診察医の先生から「丸9年か、もう合格だわ。ちょっと体格が良すぎるので他の病気にならんようにせなあかんぞ。」と言われて、がん患者としては卒業のようです。
それにしても毎年毎年何か起こるもので、先月中旬、母がお世話になっている特養から朝電話があり、「お母さん、朝からロレツが回らないので今から病院に連れて行きます。たぶん、大したことないと思いますが、後ほど電話します。」とのことだったので、嫁さんに後を託して自分はそのまま出勤。
ちょうどその日は午前中から郊外の客先へ行っており、10時半頃に嫁さんから「お母さん、脳梗塞で入院することになった。今から病院に行くので詳細分かったらまた連絡する。」で一旦電話を切る。
お昼頃、再度電話があり、嫁から要領を得ない説明で痺れを切らした主治医が変わって出て色々説明を受けて決断を迫られる。
説明とは
 ・高齢なためカテーテルを入れても血管を傷つける可能性もあり大変難しい手術になる。
 ・認知症がかなり進んでおり、うまく行っても、脳梗塞の後遺症と認知症の影響で胃ろうなどの処置の可能性もあり、この先の生活を考える必要あり。
 ・今のまま、点滴で血栓を溶かすことに期待するか。
 ・いずれにしても命の危険性があり覚悟して下さい。
 ・カテーテルを実行するか、点滴でそのまま流れを任せるか決めて欲しい。
で、自分としては母の認知症がもう10年以上に及び脳梗塞前も車椅子の生活で、既に我が子のこともわからずだったので
無理して(胃ろうや植物状態)生きながらえるよりは83歳まで良く生きたということにしたいと思い点滴で流れに任せること選択。

そして、一旦会社へ帰り状況説明をして直ぐ病院へ。病院に着いたらなんと動かなかった右半身が少し動かせるのと、ロレツが回らなかった言葉が若干変ではあったが聞き取れるように回復しており、主治医も「奇跡的」と仰って、たぶん、このままうまく行きそうとの所感をもらいました。
それから3週間入院し、食事も完食、ご機嫌な時は歌を歌って良く喋るようになってました。結果的に目出度く施設へそのまま帰れることとなり、家族が安堵しました。